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忘れたころに思いついたように書くメモ。

妙見神社


二神島妙見神社について

航海の安全と、豊年豊漁を授かる神様として妙見山の中腹に祭られています。もともと山頂に祭られていましたが、あまりの尊厳さのため船影の見えない場所に移したそうです。戦国時代には近くを通る船は帆を畳むというしきたりがあったそうです。この山は霊山として崇められていて、現在でも女人禁制で、女性は山道の途中にある祠までしか入ってはいけないと言われています。(愛媛県庁HP)

 

妙見信仰(みょうけんしんこう)
北極星を神格化した妙見菩薩に対する信仰。日本の密教では,この菩薩を本尊とし,眼病平癒のために妙見法 (北斗法,尊星法) という修法を行う信仰がある。(ブリタニカ国際大百科事典)


妙見菩薩(みょうけんぼさつ)
北斗七星を神格化した菩薩。尊星(そんしょう)王、妙見尊星王、北辰(ほくしん)菩薩ともいう。国土を守り、災難を除去し、敵を退け、または人の寿命を延ばす福徳ある尊像。古来、人間の一生は天文と関係していると考えられ、北半球では北斗七星がその中心とみなされていた。これは、北斗七星が人の善悪の行為をみて、これによって禍福を分け、死生を決めるものという、道教の思想から出たものと混交したものらしい。密教系や日蓮(にちれん)宗系で祀(まつ)ることが多く、とくに眼病平癒のために修する法を妙見法という。形像は二臂(ひ)像、四臂像、竜に乗るもの、手のひらの上や蓮(はす)の上に北斗七星を置くものなどがあるが、一面四臂で二手に日と月とを捧(ささ)げ、二手に筆と紀籍(鬼籍)を持ち、青竜の上に乗るのが代表とされる。(日本大百科全書(ニッポニカ))

 

  すべての星が動く中、北に位置する北極星は動かない。すべての星の中心にある。
 
 こうして全宇宙をすべる星として特別な位置が与えられ、やがて崇拝の対象となっていった。こうして生まれたのが、北辰妙見信仰である。 
 北辰妙見信仰が日本に来たのは古く、4-5世紀のことらしい。しかしこの信仰は突然、桓武天皇の時代に禁止される。これが世に言う、北辰祭の禁止令である。
 北辰祭の禁止の原因は、神にあやかる神事としての乱交夜祭が行われていたからだという。

 禁止された北辰妙見信仰は消えず、密教修験道の世界で、また日蓮宗によって、そして宮中の中で秘められて伝えられていく。

 

 千葉氏の北辰一刀流との関係、船乗りの信仰、闘いの神の側面など、いろいろと興味深い情報がネット上には転がっているが、とりあえずここまで。

 

なお、二神島の名前の由来は、八幡神と妙見神に由来するらしい、と少し前に書いたが、二神島は島の中ほどに米山、妙見山という山が並んでおり、この二つの山への信仰からこの名前がついたという説もあるらしい。(ちなみに、八幡神社は山の上にはない)