ここはフィールドだ

忘れたころに思いついたように書くメモ。

読書メモ

宮本常一は、月給が貰える立場(大学の教員)に就いたことについて、「ここに来たら給料をもらえる。寝ている間にも給料というのは入るんですね。まったく不思議なのです」と言い、かつての原稿で暮らしを立てていた不安定な時代の方が自分にとって大事であったと言う。その理由は、

「いつも自分の生活の上で不安定であるということは、自分自身がこれからさき、何をしていったらいいか、このままでいいのかという反省がつねにつきまとっていたからだ」

「一番大事なことは、自分を見つめ、自分をはげましていくことではないかと思います」

と述べている。
香月洋一郎『フィールドに吹く風』)